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新防火地区でも建築可能、木組みの家
新防火地区に指定され、準耐火建築物が条件である都内の住宅密集地。
南側にはアパートが建っており、西側の中庭を作り採光しなければならなかった。
準耐火建築に木材を使用するため、通常より太い木材を使用する燃え代設計を適用した。
金具を使用しない伝統的な木組みは、地震などの衝撃でも倒壊しづらく合理的なもの。
「庭を楽しみながら暮らしたい」という建て主のため、室内も木材と漆喰等自然素材にこだわってデザインした。
通常は避ける西側の採光も、浄土寺格子と組み合わせて西日を楽しむ家に。
3Dのシミュレーションで庇や開口部を調節し、暑すぎず寒すぎずの快適性を追求した。
防火規制の厳しい狭小敷地でも、国産の木材をふんだんに使った、頑丈で快適な住まいが完成した。
外観
ふんだんにヒノキ板など木材が使われ、ナチュラルな雰囲気。
階段
将来、車いすの昇降機を設置出来るよう、広めの階段スペース。
細工を施した手すりが美しい。
2階廊下
階段と廊下の間の柵は格子にし、軽やかな印象になった。
寝室との仕切りの上部はガラスで、視覚的に広く感じられる。
寝室
軒裏の現しは木目が美しく、木の香りでリフレッシュもできる。
南側の天井には小窓を設け、採光も良く明るい。
屋上庭園
2階廊下外には芝生を植え、中庭と視線がつながる。
パウダールーム
木と間接照明で温かみと清潔感のある空間。
バスルーム
お風呂からライトアップされた庭を見るのが楽しみだそう。
間取り
狭小敷地ながらもすべての部屋から庭が見え、ゆったりと暮らせる。