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みんなの通り道にある家
畑の中の余裕がある敷地は、三方を道に接している。
市道、近隣との共有路、そして農道だった法外道路という、異なる道との接し方を考慮する必要があった。
西側の市道には建て主の写真スタジオの入口を設け、道から庭、土間が緩やかに繋がっている。
古くから近隣の住民たちが使っていた道がある南側は、縁側のような高さの窓を配した。
ダイニングや物干し場は、道と接していない東側に配し、プライバシーを確保するエリアとした。
建て主ご夫妻の希望は、庭のある生活を楽しみながら子育てがしたいというもの。
天窓や大きな開口部から光がふんだんに入り、仕切りの無い間取りでのびのびとした雰囲気を作った。
庭が公私の緩衝地帯として機能し、地域と関わる写真スタジオにふさわしい家が完成した。
外観
周囲の景観となじむよう、ボリュームを抑えた勾配屋根を配した。
玄関
土間にも大きな窓があり明るい空間。
ダイニング
階段横の壁を利用した棚が、リビングとのゆるやかな境の役割を果たしている。
リビング
天窓の周りに配置した2階と、吹き抜けを通じてつながりを感じられる。
階段
木の質感をいかしてナチュラルな雰囲気を演出した。
吹き抜け
2階の子どもスペースからも、階下の家族の気配が感じられる。
ベッドルーム
天窓と吹き抜けのおかげで、風通しがよく明るい。
スタジオ
カメラマンであるご主人のスタジオ。
近所の方が撮影に来ることもあるそう。
庭
広く取った庭は、子どもたちの格好の遊び場。