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ba boxes
concept
敷地は区画整理された新しい住宅地にある。初めて敷地を訪れた際、周りには数件の住宅が竣工した状況だったが、設計の途中に隣地で次々と住宅が着工していった。
台形の敷地形状でもあり、周辺からのコンテクストは読み難い状況だった。
クライアントは外部からのプライバシー確保、個室の独立性、内部空間の変化を要望された。必要とされる諸室を幾つかのボリュームに分け、内外の距離感や視線のあり方を検討し配置を行った。その結果、建物は大きく3つのボリューム(箱)と、箱と箱の隙間に出来る動線で出来上がっている。LDKの箱、子供部屋の箱、寝室の箱であり、それぞれ1階の動線(廊下)でつながっている。2階へは箱毎の階段で上がり、3つの箱の独立性と、空間の変化を創り出している。
動線である廊下は、3つの箱の隙間に出来た外部のような内部空間でもある。箱の外側の壁の素材は、内外に関係なく連続し、それを強調している。
data
・所在地:たつの市
・用途:住宅
・設計、監理期間:2010年5月~2011年2月
・規模、構造:
①延べ面積:114.80㎡
②木造2階建て
・構造設計:正木建築設計事務所
・設備設計:サンキエンジニアリングサービス㈱
・施工:㈱大喜建設
外観
建物は大きく3つのボリューム(箱)と、箱と箱の隙間に出来る動線で出来上がっています。
玄関
玄関は、箱と箱の隙間にあります。箱の外壁は、そのまま内壁へと連続しています。
LDK
キッチンは、ダイニングテーブルと高さを合わせる為、床が下がっています。その上部を使い、中二階があります。空間の変化を楽しむ事が出来るLDKです。
LDK
リビングの開口は、プライバシーを考慮しながら光と風を通す様配置しています。
子供部屋
当面は1室で使用されますが、将来的に分割し、上部にロフトも考慮した計画。
洗面と浴室
洗面から浴室へタイルが連続し、空間に広がりを感じます。
中庭からの外観
中庭は3つの箱に囲まれ、プライバシーが確保された空間。
更新日時 2014年06月24日