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緑をたたえる庭と共に、豊かな時を紡ぐ
庭の緑を抱えるように佇む、シンプル・モダンな一軒家。
長年都心で暮らしてきた建て主だが、ご主人の退職を機に「都会の喧騒を離れて、広々とした家で過ごしたい」と思うように。
そこで、奥様のご両親が所有していた、自然豊かな土地に家を建てることになった。
およそ860㎡と広大な敷地のうち、約600㎡は全面芝敷きの庭。
敷地の北東側に母屋を配置、その西側にはご主人のためのガレージを設け、L字型に向き合うレイアウトに。
母屋は庭と対峙するかのように東西に長く伸び、どの居室も庭に面している。
庭は、真ん中に設けた築山を中心に5つのエリアに分け、既存の樹を活かしつつ、各エリア趣向の異なるデザインに。
各居室の窓からはそれぞれ違った景色を楽しむことがでる。
奥行のある室内を移動すると目に映る景色も変わってゆく、表情豊かな住まいとなった。
豊かな緑をたたえる庭とともに、穏やかに時を重ねている。
ガーデン
青々とした芝敷きの庭の奥に、母屋とガレージがL字型に並ぶ。
600㎡もの広さの庭の中央には築山があり、それを中心に5つのエリアに分けて、様々な植物が植えられいる。
ガーデン
心地いい木陰を作るシンボルツリーのハナミズキは、もともとここにあった樹。
春には白い花を咲かせる。
外観
庭の緑にしっくりと馴染む、白いモダンな外観。
住宅ポーチ
母屋の西端にあるエントランス。
玄関を入ると、西から東に向かってリビング、ダイニング、キッチン、水回り、主寝室の順に並んでいる。
2階にはゲストルームと納戸が。
各居室から、異なる庭の景色を望むことができる。
LDK
幅4.2mの大開口で、ウッドデッキを介して庭と繋がるLDK。
木製の引き戸は全面開口することができ、庭と室内とが一体化して開放的に。
キッチンカウンターは南向きに設け、庭の景色を眺めながら料理ができる。
晴れた日はヒバ材張りの広々としたウッドデッキで食事を楽しんだり、友人を招いてバーベキューをすることも。
リビング
LDKはひと続きの空間。
庭に面した大きな窓と、ハイサイドライトからたっぷりと光が差し込む。
ダイニング見下ろし
LDKは吹き抜けとなっており開放的。
天井は家の中央から両端に向かって高くなっており、天井高が約3.9mから約5.9mへと広がるダイナミックな空間。
リビング
床は杉の集成材に白色のオイルで仕上げ、壁は漆喰塗りに。
クラシカルモダンなインテリアが良く似合う、上品な内装。
ゲストルーム
2階の西端にあるゲストルーム。
モミジの枝葉の眺めを、格子窓から望む。
各部屋の窓から見える景色が異なるだけではなく、景色を切り取る窓のデザインにも変化をつけることで、表情に富んだ眺望を愉しむことができる。
バスルーム
トイレ、バス、シャワールーム、パウダールームがひと続きとなっているバスルーム。
前庭にはノウゼンカズラを植えて視界を遮ったことで、籠るような安心感が。
外観
幅2mの深い軒が、日差しをコントロールし雨風を防いでくれる。
L字型に配置された母屋とガレージとは、軒で緩やかにつながってる。
ガレージ
ご主人のためのガレージ。
高さは8mもあり、敷地の外に通る県道からの視線や騒音を遮る役割も。
外壁は杉板張り。
ガレージの前には既存樹のサルスベリに加えてアオダモとハクモクレンを植樹。
自然体が魅力の「雑木の庭」とした。