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投稿記事
天井や壁に用いた曲線形、あえて上部をつなげた間仕切り壁、壁から天井まで一体となった厚みのある左官のテクスチャー、これらのエレメントが組み合わさり、障子窓からのやわらかい光が、はっとするような陰翳のグラデーションを生み出す空間になりました。
53㎡というコンパクトな面積ながら、曲線によってシームレスで繋がる壁と天井に、間仕切壁の上部から回り込む光が、空間に奥行きをあたえています。
一面バルコニーの住戸のため一方向のみからの採光ですが、室内に充ちる光の表情はとても豊かで、意図しなかったたくさんの景色や発見があり、見ていて飽きません。
マンション共用部となる窓には手を加えられず既存のままですが、開口を設計できる新築案件以上に光や風景がデザインされるという逆説的な結果は、今後にインスピレーションを与えるような新たな発見でもありました。
株式会社アオイデザイン aoydesign 神奈川県 建築家
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懐かしい新しさをつくる 和のリノベーション
「家がおしえてくれること」小川奈緒 著 10月15日発売 「インテリアや建築の雑誌に載らない、こうした家の、血の通った温かい表情を伝える本が作りたい」 とは本の中の小川さんの言葉。 私もそのようなすまいをつくり続けたいと思う。 「普通の家が一番大事」 この本で取り上げていただいた3軒の家は、私の設計する家の個性を表現するのに欠かせないものです。 10のご家族のそれぞれのストーリーを通して、時をかさねることで見えてくる家の役割を美しい文章で表現していただきました。 是非手にとってご覧になり、感想をお寄せ下さい。 http://sadwat.exblog.jp/16705995/
渡辺貞明建築設計事務所 神奈川県 建築家