樺島 克啓
- 性別:
- 男性
3世代6人が暮す、緑に囲まれた家
鎌倉の高台、木々に囲まれて建つ建築家の自邸。
敷地の東側には竹林が、南側には美しい庭が広がる。
妻が幼い頃から育ってきた実家を建て替え、両親、夫婦とその子ども3世代6人が暮す二世帯住宅にした。
もともと妻の出産を機に建て替え前の実家で同居しており、両世帯ともに同居スタイルに慣れていたため、新しい二世帯住宅にも共用スペースを多く設けた。
1階のLDKや水回りは共用に。
建て替え以前の暮らしと同じく、食事も掃除も洗濯も一緒にするというスタイルを貫いた。
LDKの東側には両親の希望だった和室と両親の寝室を配置。
1階北側には玄関をはさんで建築家である夫婦の事務所を設けた。
事務所は生活空間とは分離しており、外から直接入ることができる。
2階には夫婦の寝室や子供室を配置。
両親の書斎や共用のユーリティリティスペースも設け、1階2階ともに両世帯で共有している。
住まいの中心であるリビングダイニングは大開口で外と繋がり、両親が長年丹精込めて造ってきた庭の景色を愉しむことができる。
掃き出し窓を全開すればテラスと一体化し、家の中に居ながら自然の中に身を置いているかのよう。
檜や漆喰、石、無垢フローリングといった自然素材をふんだんに使った住まいは、緑溢れる環境に溶け込んでいる。
自然に囲まれ自然に溶け込んだ豊かな住まいで、昔ながらの大家族の生活を愉しんでいる。
Sデザイン設計 一級建築士事務所 神奈川県
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手作り家具と薪ストーブの暖かい民家
建て替え時期の住宅が続く住宅街の一角に、黒いガルバニウム鋼板の外壁とブラウンの木製建具がなじみ、モダンすぎずに周囲と馴染む。
ものづくりが趣味でもあり、家づくりの過程を楽しみたい建主の要望どおりの家が出来上がった。
1階には個室と浴室を配置し、2階はゆったりとしたリビングをプランニングする。
内部壁はすべてワラスサ入り漆喰仕上げ、床はカラマツ材フローリングにオモスカラーで仕上げた。
以前はここには、暗くて寒さ厳しい家があり、希望通りの、どこか施主の手の跡の感じられる暖かい明るい家となった。
家具職人の次男さんとキッチンをはじめ、テーブル・テレビラックなど次々製作する。
リビングには施主の趣味であるオーディオづくりを生かし、リビングに合わせてつくったオーディオからの音楽を聴く楽しみ。
薪ストーブを中心に暖かい贅沢なひととき。
モダンなイメージの中にも、手作り家具の木の温もりが、古民家を思わせる。
根岸達己建築室 東京都
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