荒木毅建築事務所
- 住所:
- 東京都 杉並区阿佐谷南1-16-9坂井ビル4階
- 会社URL:
- www.t-araki.co.jp/
- ブログ:
- http://t-araki.dreamlog.jp/
荒木 毅
東京都
建築家
電話:03-3318-2671
北海道札幌市生まれ。
設計事務所勤務後、1990年より東京にて建築設計事務所を開設・主宰しています。
住宅・集合住宅の新築・リフォームを手がけて来ました。
自然光の採り入れを工夫し、簡潔な空間を作ることを目指しています。
設計に思いを込めた建築を「もの」として実現していく作業は、建て主や施工者とのとても魅力的な共同作業です。
通り土間と螺旋階段が個性を与えるシンプルな家
閑静な住宅街に建つ、コンパクトな箱形の家。
黒く塗装された杉を張ったシックな外観に、細長い窓が控えめに配置されている。
東西に細長い建物を敷地の北側に置いて、南側には庭と駐車場を設けた。
通りに面した西と通路に面した北、そして南の高窓から光や風が差し込み、日当たりや風通しが良い。
内部に広がるのは、柔らかい光に満たされたシンプルな空間。
庭のある南から北までを貫く通り土間が、シンプルな空間に個性を与えている。
広めの土間をつくることは、バイクやDIYが趣味のご主人の要望。
1階中央に通り土間を配し、空間を区分しつつ内と外とを繋いだ。
もうひとつ空間のアクセントとなっているのが、住まいの中央に設けた螺旋階段。
階段が描く曲線が、住まいを表情豊かなものにしている。
2階にはLDKと水回りを配置。
細長い高窓から優しい光が入る、心地良い空間となっている。
片流れになった天井には素地のままのシナ合板を、床には肌触りの柔らかい杉板を張ってナチュラルな内装に。
建物をシンプルかつコンパクトにし、素材も安く質の良いものを選ぶことによって、コストを抑えた。
シンプルな中にも個性が光る、豊かな住まいが完成した。
- 和室
- シンプル
- モダン
- ナチュラル
- 床暖房
- 螺旋階段
- シナ合板
- 高窓
- 通り土間
- 杉板
家族の未来を受けとめるオープンな高台の家
眺めの良い丘の上に建つ家。
眺望の良さを生かすこと、家族が触れ合えるようオープンな子供室をつくること、
ご主人が所蔵する膨大な書籍を収納する本棚をつくることなどが建て主の要望。
そこで、住まい全体が緩やかにつながった、オープンな家を計画した。
1階にはリビング・ダイニングとキッチンを、2階には寝室と子供室、高台からの景色を堪能するデッキテラスを配置。
1階、2階ともに、ライフスタイルの変化に応じて融通が利くよう、仕切りをあいまいにした。
引き戸を入れて間仕切ることもできるが、今は建具を入れずオープンな空間に。
ダイニングスペース上は吹き抜けにして2階とつながりを持たせ、住まいのどこにいても家族の気配を感じることができる。
シンプル・モダンな内装に建て主が以前から集めてきたという北欧家具やミッドセンチュリーデザインのインテリアが映え、温かみのある心地良い空間となった。
家族と共に成長する、しなやかな住まいが完成した。
- 本棚
- シンプル
- モダン
- ナチュラル
- ミッドセンチュリー
- 北欧
- 螺旋階段
本と緑に囲まれた丘の上の家
東京郊外の住宅地、丘の中腹に建つ家。
敷地は幅約6.5m、奥行の長いところで約21mと細長い。
隣地にある崖にはヤマザクラやアカマツ、モミジや、ヤツデやユズなどの低木、さらに敷地内には大きく育ったスモモの木があり、周囲には様々な木々が生い茂っている。
豊かな自然を享受しつつ、家族の暮らしを受け入れる力強い住まいを造った。
内部は杉材の柱と梁を現して構成された、シンプルで素材感のある大きな空間。
1階は玄関から続く土間と、そこから一段上がった板の間、水まわりがある。
板の間やバスルームからは南側の庭や隣地に茂る木々の鮮やかな緑が見える。
1階と2階を結ぶのは土間にある螺旋階段。
螺旋階段の周りは吹き抜けになっており、吹き抜けの壁を埋め尽くすように本棚を造作した。
1階から2階までの壁一面に並んだ膨大な書籍と、2階から差し込む光、南側に広がる緑が住まいを満たしている。
2階には広々としたホールと寝室、書斎を配置。
現した梁は北から南にかけて少しずつ高くなっており、その勾配に沿って正方形のハイサイドライトを設け、光を存分に取り込む。
光と緑、本に囲まれた、力強くしなやかな住まいが完成した。
- 本棚
- シンプル
- モダン
- 梁
- 螺旋階段
- 土間
- ハイサイドライト
- スタイリッシュ
- 木造二階建て
- 智頭杉
建築条件付きでも諦めない、建築家との家
デザイン検討と並行して進めていた土地探しの中で、建て主が気に入った土地は建築条件付き。
工務店には難色を示されながらも、オリジナルの家づくりにこだわりのあった建て主は、
打ち合わせを重ね、設計・監理者をたてることを工務店に納得してもらい、工事を引き受けて
もらうことに。地鎮祭をするころには信頼関係もでき、スムーズにやりとりできた。
よくある部屋ごとに仕切られた閉塞的空間はやめ、各スペースのつながりを重視。
吹き抜けやらせん階段を通して、光や風とともに家族の気配を感じることができる。
部屋の仕切りは引き戸や障子なので、間取りはフレキシブルに使用できるようにデザインした。
家づくりの打ち合わせは大変だったが、その分思い入れのある住まいができた。
- 吹き抜け
- 土間
- らせん階段
- 建築条件
「潔さ」がキーワード、智頭杉のコートハウス
鳥取県の智頭町で採れる智頭杉は、木目が細かく、独特の赤みがある。
真壁なら智頭杉の美しさが生きる、と考えた。
南側のハイサイドライトからの「光」、
現しにした柱と梁で、空間と一体になった「構造」、
ふんだんに使用した智頭杉や、1階の土間に使用した人研ぎなどの「素材」、
この3つが調和したコートハウスに仕上がった。
黒い土間がインパクトのある1階は、仕切りを設けずゆるやかに繋がった空間に。
2階は床も智頭杉の板張りで柔らかな雰囲気。
「潔さ」を現場のキーワードに、素材を少なくし、それぞれを生かすシンプルな設計とした。
- 中庭
- 土間
- コートハウス
- 智頭杉
- 人研ぎ
- らせん階段