石井秀樹建築設計事務所
- 住所:
- 東京都 渋谷区広尾5-23-5長谷部第一ビル2F
- 会社URL:
- http://isi-arch.com/
- ブログ:
- http://isi-arch.com/blog/
- FAX:
- 03-5422-9174
石井 秀樹
東京都
建築家
電話:03-5422-9173
3年後、5年後、10年後、その先の生活がどのようになっているか予測できるでしょうか?人の行動や生活は変化し続けるものだと思います。
一方、家は一度建てたら簡単に建て直すことはできません。そこで家は変化を許容することのできる包容力のある空間(器)であることが重要だと考えております。
敷地の持つより永続的な特徴(眺望・方位・形状etc)や空間自身が持つ普遍的な価値(光・陰・風・形態etc)を頼りに、包容力のある家づくりを行うことを心掛けております。
3つの庭を配した、緑溢れる街路のような家
駅が近く便利なエリアにある、夫婦ふたりが住まうための平屋。
利便性は高いが周囲に自然が少ない住宅地のため、プライバシーを守りつつ住まいに緑を取り込みたいと考えた。
そこでイメージしたのが‟街路”。
食事や読書、休憩など住み手がその時々に場所を選択し、自由に過ごせるように部屋の役割を曖昧に。
延べ床面積約126㎡の内部空間には間仕切りを設けず、主空間と居室との床レベルや床の材質を変えて緩やかに空間を分けた。
そのワンルーム空間に緑をもたらすのが、ガラスに囲まれた大小3つの庭。
それらの庭を囲むように各居室が配置されており、中庭を軸として8の字に回遊できるようになっている。
緑溢れる家の中で過ごすと森林を散策しているような心地よさがあり、ここが住宅街であることを忘れてしまう。
まるで自然の中で暮らしているかのような、自由で伸びやかな住まいとなった。
- 中庭
- スキップフロア
- 平屋
- ワンルーム
- コートハウス
- チーク材
機能とデザインを「面」で両立させた家
長年マンション暮らしだった施主夫妻による、新築一戸建てのプロジェクト。
限られた間口に対して奥行きをもつ、典型的な都市型敷地における3階建ての住宅計画である。
この建物の一番の特徴は、面に収まる美しさに収斂されている。来客を招いて手料理を振る舞うことも多い施主夫妻にとって、ダイニングの合理性と居住性の両立こそが命題であった。
1階に坪庭を設け、陰影がありながらも自然光が感じられる2階LDK。
アイランドと6人掛けのテーブルを対面させ、南北真向いに窓を設置して風の通り道をつくった。
南側の窓からは風にそよぐ植栽の枝葉を眺めることのできる、居心地の良いダイニングキッチンとして機能させた。
視界に入りやすい収納棚の引手を取手ではなく「くぼみ」にすることで、一見壁のような同一平面上の凹凸のないデザインに。吊り戸棚は一般のものより前に張り出し、縦のラインを揃えて面を強調した。
主張しがちな設備を壁に馴染ませ、空間に余裕ができた分キッチンにはこだわりのアイテムを充実させている。
また左官仕上げのシックな色合いの外観とは対照的に、内部は真っ白なつや消しの塗装を施した。
外の印象とは異なる開放感を生み出すことで、居住空間に新たな表情を描いている。
- ダイニング
- 収納
- スキップフロア
- キッチン
- 坪庭
豊かな自然を味わう悠々たる家
長年東京で仕事をしてきた建主ご夫婦が、退職後は自然に囲まれて暮したいと伊豆半島に住むことに。
周辺一帯が国立公園に指定されている自然豊かな場所に、約260坪と広々とした土地を得た。
建主が希望したのは、豊かな自然を受け止める大きな屋根と大きなリビング。
ダイナミックな大屋根は片流れにし、内部には外の自然とつながる大らかな空間をつくった。
1階LDKは、デッキテラスを介して芝生の庭とひと続きに。
大開口で内と外とが一体化し、自然を肌で感じることができる。
室内は木や和紙、畳といった和のしっとりとした質感を生かした、シックでモダンな空間。
大開口で外とつながり大きな吹き抜けのある、開けたリビングだが、リビング西側は天井が低くなり落ち着いた印象になる。
ただ開放的なだけではなく、ニュアンスのある表情豊かな空間となった。
細部にまでこだわりを実現したことで、周囲に広がる自然を存分に味わう洗練された空間が完成。
東京では味わえない、この土地ならではの空気を感じながら、穏やかな時間を過ごすことだろう。
- ダイニング
- 和モダン
- テラス
- 庭
- モダン
- ウッドデッキ
- 芝生
- 障子
- 和紙
- シック
森の景色を多彩に捉えたドラマティックな家
木々生い茂る雑木林を背に建つ家。
敷地の南側には普通の住宅地、北側には雑木林が広がる。
森林の景色を取り込んだ、表情豊かな住まいを目指した。
敷地は約60坪とゆとりがあるため、建物は平屋にした。
敷地の南側には寝室や子供室といった個室を集約した棟を建て、道路からの目隠しに。
雑木林に面する北側には3つの箱を設け、それぞれの箱をリビング、ダイニングキッチン、浴室として割り当てた。
雑木林の景色は、木々が近くに見えるところ、視界が開けているところと、場所によって変化がある。
そこで、大きな窓によってひとつの景色を切り取るのではなく、切り取りたい景色を選んで住まいに取り込んだ。
箱によって方向や天井の高さを変え、窓の位置にも変化をつけた。
天井高のある浴室の背の高い窓が見せるのは1本の山桜。
ダイニングキッチンの南側は中庭に大きく開き、北側に配した正方形の窓が木々の枝葉を切り取る。
ダイニングから一段高いリビングの窓から望む森の景色は壮大で、まるで絵画のよう。
家の中を人が移動するにつれて、景色も光も空気感も変化する。
変化に富んだ森林の景色を余すことなく捉えた、ドラマティックな住まいが完成した。
- 中庭
- モダン
- ウッドデッキ
- 窓
- 平屋
- ホームシアター
- シック
- バスルーム
- 焼き杉羽目板
空と共に暮らす平屋
新興住宅地の中でひときわ目を惹くモダンな平屋。
なだらかな切妻屋根、黒の外壁に覆われた落ち着いた印象の住まいの内部には、思いがけないほど大らかな空間が広がっている。
住宅街のため、住まいに取り込みたい景色は周囲にないが、平野部なので空は広い。
この開けた空を活かし、空を取り込んだ住まいをつくろうと考えた。
そこで、約90坪の敷地に建てた正方形の平屋の中央に、LDKとほぼ同じ大きさの中庭を設けた。
そして切妻屋根の南側の勾配部分を大きく切り取って、空へと開いた。
空を切り取る中庭を囲むように居室を配し、家のどこからでも空を眺めることができるように。
中庭にはウッドデッキを張って、第2のリビング・ダイニング、‟アウターリビング”とした。
隣地に建つ2階建ての家を視界に入れず空の景色だけを取り込むために工夫したのは、床の高さ。
中庭の北側にあるLDKの床は地盤より高くなっており、南側にある子供室や寝室は、中庭よりも65㎝ほど床が低い。
屋根の開口は南に行くにつれて低くなっており、視線が導かれて空が自然と目に入る。
計算された床レベルや開口部によって、視界を遮るものなく空の景色を楽しむことができる。
家のどこにいても空を近くに感じられる、開放的な平屋が完成した。
- テラス
- シンプル
- モダン
- ウッドデッキ
- 平屋
- アウトドアリビング
- コートハウス
- チーク材
- 切妻屋根