小幡 英子
細部にこだわったヴィンテージの家
築18年、13階建ての12階部分に位置する中古マンションの1室をリノベーション。
インテリア好きな施主夫妻のための住まいを計画。
ビンテージ家具や古民具など、夫妻こだわりのインテリアと調和する部屋を目指した。
壁や天井はコンクリートの現しを基本とし、設置する家具の色合いや部屋の明るさによって塗装を調整。
配管は敢えてむき出しにすることでインダストリアルな雰囲気を出した。
南北にバルコニーがある風抜けの良さを生かし、LDKは縦に長く配置。
両サイドから通風と採光が得られ、高層階ならではの景色を見渡すことができる。
リビングとダイニングの間にオープンキッチンを置くことで、開放感がありながら区分けされた空間としている。
夫妻の一番のこだわりは、リビングと洗面室を繋ぐ格子窓。
木枠の窓越しにリビングから見える洗面室をつくるのが夢だったという。
生活導線上にオープンに配置することで、見た目だけでなく機能的な間取りとなった。
ガラスで仕切っているため空間を広く見せる効果も。
コンクリートやステンレスの無機質感。
そこに有機的な木の温かみを組み合わせて、インテリアが自然と馴染む空間が生まれる。
古さの中にも新しさを感じられる住まいが完成した。
エイトデザイン株式会社 愛知県
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古い家の思い出を残し、図書館のような家に改築
坂や路地の多い街、神楽坂に建つ、木造2階建ての家。
建て主の祖父母の代に建てられた築50年ほどの家と、その後増築された築40年ほどのアパートを改築し、夫婦ふたりと愛猫のための住まいをつくった。
古くなってしまった平屋は思い切って減築し、緑豊かな庭に。
2階建てのアパートだった部分を改修し、吹き抜けでつながる開放的な一体空間とした。
1階部分は玄関から続く土間と、その隣を寝室に。
2階部分はフローリングにし、LDKと個室を配した。
以前は出版社に勤めていた建て主は、多くの書籍を持つ。
そこで、2階をぐるりと囲むように本棚を造作。
本に囲まれた図書館のような空間になった。
改修を進めていくうちに現れた良い色の柱や力強い梁は残すなど、古い家が持つ味わいを活かした住まいが完成した。
本に囲まれ、2匹の愛猫は1階と2階を自由に‟キャットウォーク”。
昔からの家の思い出を携えながら、建て主らしい心地良い暮らしを送っている。
荒木毅建築事務所 東京都
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人もネコも心地良く暮す、自然素材の家
築35年だった家を、ご夫婦と長女、長男、そして4匹の愛猫たちが気持ちよく暮らせる住まいとして建替えを行った。(現在、娘さんは御結婚されて他でお住まいに)
1階には寝室や水回りを、主空間であるLDKと長男の部屋は明るい2階に配置した。
2階LDKとその上の小屋裏は、猫が自由に回遊することができるのびやかな空間に。
高くて狭い場所が好きな猫にとって、小屋裏は恰好の居場所。
猫階段やキャットウォークを使って、LDKから小屋裏へと上下左右に動き回れる動線を実現。
外を眺めるのが大好きな猫のために、出窓や地窓など眺めの良い窓をいくつも設けて多くの居場所をつくった。
住まいには自然素材をふんだんに使い、ぬくもりのある空間に。
構造材に使用したのは全て国産の杉材。
床にはアカ松の無垢材、2階の壁には珪藻土を使用した。
人もネコものびのびと過ごせる、素材感ある住まいが完成した。
アトリエ六曜舎 東京都
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