SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd.
- 住所:
- 広島県 広島市中区舟入本町15-1725ビル
- 会社URL:
- http://www.suppose.jp/
- FAX:
- 082-961-3001
SUPPOSE DESIGN OFFICE
広島県
建築家
電話:082-961-3000
2000年 建築設計事務所Suppose design office 設立
2014年 SUPPOSE DESIGN OFFICECo.,Ltd 設立
住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、アートの
インスタレーションなど、仕事の範囲は多岐にわたる。
広島・東京の2ヵ所を拠点とし、インテリアから住宅、複合施設など国内外合わせ現在多数のプロジェクトが進行中。
海を眺める別荘で過ごす贅沢な週末
広島県の尾道水道沿い、125坪の敷地に建つ、ウィークエンドハウス。
穏やかな瀬戸内海の景色を望み、夏には水上花火を間近に眺めることができる、絶好のロケーション。
普段は尾道市内に住んでいる建て主だが、友人たちと海を見ながら休日を過ごしたいと、この土地に別荘を構えた。
船の航行が多い尾道水道。
美しい海の眺望を獲得しつつも、どのように外からの視線を遮るかが課題となった。
そこで、海に対して平行ではなく、軸を約60度ずらして建物を配置。
海を行き交う船からの視線が直接入ることなく、水道のカーブに合わせて視界が導かれ、どこまでも海が続くかのような奥行ある眺望を得ることができた。
建物は4つの細長い箱を連立させた構成となっている。
それぞれの箱にLDK、エントランスホール、ゲストルーム、バスルームと異なる性質を持たせ、それぞれの海側にはテラスを配した。
幅や奥行は箱の用途に応じて決定。
屋根の勾配も箱ごとに変化をつけ、場所によって違った眺めを楽しむことができる。
海に臨む土地の魅力を最大限に引き出した住まいとなった。
- ロフト
- 吹き抜け
- 眺望
- 海
- テラス
- 庭
- 薪ストーブ
- 別荘
- ウィークエンドハウス
テラスから自然を取り入れた、清々しい住まい
都心にある、敷地面積約25坪の家。
住宅密集地にあるため、外からの視線を遮りプライバシーを確保しつつも、いかに外部環境を取り込むかをポイントに設計した。
そこで、敷地を最大限に使って3階建ての縦長な造りに。
北東部分には縦の”抜け”を作り、2階、3階に設けたテラスを介して室内に光や風を取り込めるようにした。
2階のテラスはLDKとフラットに続いており、引き戸をフルオープンすればテラスまでもがリビングの一部のように。
さらに3階のテラスの床はグレーチング(鉄鋼を格子状に組んだ溝蓋)となっていて、階下にあるLDKに光と風を届けている。
都心の住宅密集地とは思えない、心地良い開放感を味わうことができる住まいとなった。
- テラス
- シンプル
- モダン
- グレーチング
- 梁
- ガレージ
- 3階建て
- 住宅密集地
多目的な空間を持ち、暮らしの可能性を広げる家
隣家が近隣した地に建つ、黒い箱のような一軒の家。
開口を最小限に抑えた閉ざされた印象の外観だが、内部は従来の住まいにはない、思いがけない空間が広がっている。
立方体の建物の中に、大小様々な大きさの木の箱を積み上げるようにして各部屋を構成。
リビングとダイニングキッチン、和室がある1階、寝室と子供室、水回りがある2階、そしてロフトと、3層構造になっている。
各居室には建具を入れておらず、箱に設けた開口で全体が繋がる。
また、吹き抜けで1階からロフト部分までも繋がりトップライトから自然光が抜ける、室内というよりは庭のような開放的な空間となっている。
箱と箱の間の余白部分は幅の広い廊下として、また部屋として使うこともできる多目的なスペースに。
住み手の思うように空間を利用することができる。
”間取り”という概念は、この家には当てはまらない。
住空間の可能性を引き出す、新しい住まいの形がここにある。
- 吹き抜け
- シンプル
- モダン
- トップライト
- 廊下
屋根を持った舟が池に浮かぶような家
福岡市内の貯水池に面した傾斜地に、4人家族のための生活の場をつくる計画。
敷地に身を置いてみると、木々や草花の豊かさや、水辺に住まう生物達などの自然なエネルギーを感じる。それは、時間に身を委ねるからこそ感じるものである。
今回は日常生活のなかで「する」ことだけを考えるのではなく、この「何もしない」時間を日常生活で感じられるよう計画された。
1枚のシンプルな屋根を、敷地の傾斜に沿って架け景色の大部分を斜蔽するとともに、その切り取られた目の前の景色の豊かさを空間化。空間を屋根によって特徴付け、生活の場に風景が持つ「機能」を取り入れた。
玄関から囲われた少し小さなホール、その奥に水回りなどが配された。水辺に目を向けると、切り取られた開口部からは水面だけが映る。階段を降りて水辺へと移動すると、視線の先の景色は移ろい、空間の濃度は変化する。原っぱの中にいるような空間、水辺のベンチに座りおおらかな時間を感じる空間。この住まいでは様々な場所で変化する景色を感じ取ることが出来る。
景色を一望できる敷地は屋根によって空間化され、生活はその環境空間に身を委ねて送る。「ない時間」を取り入れた住まいは、あたかも池に浮かぶ小舟のように建っている。
- 階段
- 傾斜地
- 外観
- 屋根
- 水辺
- ラウン合板
“アクリル壁”によって外部と一体化した「透明な家」
広島県の山間部にある9m四方の住まい。
柱はなく、四方は全て厚さ40mm、高さ2メートルの透明なアクリル板のみの構造である。
ガラスより透明度が高く、低熱伝導率もあるアクリル板によって視線を一切遮らない、まさに「透明な家」。
大学で建築を学んだこともある施主のAさんの希望は「周辺環境を活かした透明感のある家」。
そこで計画されたのが、この屋根だけが架かり、日常家具が点在する環境と日常が交錯する住まいだった。同時に、住宅としての快適さも追求された。
四方をアクリル板とし、直射日光が入らないように屋根の張り出しを天井高とほぼ同じ2メートルに設定。室内はワンルーム空間であるが、正方形の平面の四隅を掘り込み、物が散らかりやすいリビングやキッチンなどを配し、床下収納を設けた。
地上の室内を巡る曲面のフェンスは、透明性をより意識させるだけではなく、彫り入れの半地下スペースに落下しないための間仕切りも兼ねている。
この建物の敷地が下に丘、上からは屋根によって視線をコントロールするだけではなく、Aさんの両親が所有する土地の一角であるため、人目が少ないことも、この住まいを支えている。
日常で、内部で行われる食事や睡眠は、外部空間ではより心地良い。外で暮らすような感覚。それがこのアクリルという壁で完成された「透明な家」だからこそ感じるものとなった。
- 外観
- 屋根
- 透明
- アクリル板
- フェンス
- 掘り込み