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家族が繋がる、日だまりのあるオープンな家
四方を家に囲まれた、旗竿状の敷地に建つ家。
ご両親と敷地内同居をするため、両親が住まう母屋がある敷地の一角にあった家屋を建て替えた。
二世帯の距離感をほどよく保つため、北側母屋と南側の建て主の家との間の中庭は、できるだけ広くとった。
中庭はふたつの世帯を繋ぎ、外の自然を取り入れる”日だまり”のような存在。
1階のリビングにはこの中庭に向かって全面開口できる窓を設け、光を取り込む。
四方を隣家に囲まれた場所だが、窓をフルオープンすると住まいと庭が繋がり開放的に。
床面積は70㎡と限られた広さ。
部屋を区切らず造作家具や腰壁で適度に仕切ることで、広がりを感じる一体空間とした。
家全体をひと続きの空間にしたことによって、年中通して快適に過ごすことができるように。
床下に輻射熱暖房機を設置したことで、床下を循環した温かい空気が家中に巡る。
夏場は土のひんやりとした輻射熱によって下から上へ涼しい空気が抜ける。
家族が繋がり、快適に過ごせる住まいが完成した。
中庭からデッキを見る
母屋との間に広々とした中庭を配置。
建て込んだ土地だが、中庭が日だまりとなって光や風をもたらす。
北側にあるLDKの窓をフルオープンすれば、中庭と住まいが一体化。
ウッドデッキは心地良い縁側のような場所。
シンボルツリーであるヤマボウシが優しい木陰をつくる。
中庭からLDKを見る
中庭をはさんだ北側にある母屋が目隠しになるため、外からの視線を気にすることなく窓を開け放つことができる。
デッキと連続したLDKは、全体がアウトドアリビングのように開放的。
ダイニングの右手にあるリビングにはソファーを造りつけた。
リビングからダイニングを見る
ダイニングの一角には、腰壁で仕切られたスタディスペースが。
スタディスペース
LDKから2階へ向かう階段の途中に設けたスタディスペース。
キッチンで作業していても子供たちの様子をうかがえる。
1階部分を見下ろす
1階から2階まで、仕切りのない一続きの空間。
食事をする場所、勉強をする場所、それぞれの居場所は建具で仕切らず、床レベルを変えることでメリハリをつけた。
一体感を保ちつつ、空間に変化が生まれた。
スタディスペースから階段を見る
2階のロフトからはスタディスペースを見下ろすことができる。
家のどこにいても家族の気配を感じられる。
2階子供室から寝室を見る
スタディルームが見下ろせるロフトがあるのは子供たちのためのプレイルーム。
その奥には寝室がある。
寝室には、毎日布団が干せるようベランダを設けた。