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シンプルな”おうち”で本に囲まれて暮す
都内の住宅密集地、約30坪ほどの敷地に建つ、木造2階建ての家。
切妻屋根のシンプルで可愛らしい”おうち”の中には、思いがけない空間が広がる。
1階のLDKは開放的な吹き抜けの空間。
そしてリビングの壁一面には、大容量の本棚が。
1階から2階までを貫く吹き抜け一面が本で埋め尽くされている姿は、圧巻。
壁一面に収納された書籍の数々が、インテリアを彩っている。
大容量の書棚のほかに建て主がこだわったのは、リビングを通って個室に行く形の住まいにし、リビングで家族が顔を合わせる機会を多くつくること。
住宅密集地ではリビングを2階に配することも多いが、ここでは生活の中心となる場としてリビングを1階に配置。
リビングダイニングには地窓をめぐらせ、天窓も設けたことで、プライバシーを確保しつつも光と風を獲得した。
家族で本棚を共有しながら、吹き抜けで繋がった空間でコミュニケーションをとりながら過ごす毎日。
大好きな本に囲まれて、穏やかな時間を過ごしている。
外観
白い外壁に切妻屋根の、シンプルな外観。
プライバシー確保のためにめぐらせた杉板の塀がシックな雰囲気で、街並みにも寄与している。
住宅密集地に建っているが、角地のため光や風は十分取り込むことができる。
リビング
膨大な書籍を持つ建て主は、リビング一面に本棚が欲しいと希望。
そこで、玄関脇、階段横、そして吹き抜けの一面に本棚を造作。
ぐるりと本棚に囲まれたリビングとなった。
本棚から書斎を見る。
階段横の本棚の奥には、書斎と予備室が。
家で仕事をすることが多いという建て主にとって、集中できる書斎は重要なスペース。
和室
書斎の隣にある予備室は畳スペースとなっている。
来客時にも、寝そべって寛ぐのにも役立つ場所。
吹き抜け一面の本棚
吹き抜けの開放的な空間。
1階の床から2階まで、吹き抜け一面に本棚が巡らされた様は壮観。
トップライトから光が差し込み、住宅密集地でありながら明るく風通しも良い。
リビング
プライバシー確保のため、LDKには地窓を設けた。
天窓からも光が差し込み、明るく開放的。
ウッドデッキ
LDKの地窓からはデッキがフラットに続き、空間に広がりを生んでいる。
デッキの周りは、視線を遮るために杉板の塀で囲った。
ダイニング
LDKは間仕切りのないひと続きの空間。
インテリアは木の色と白で統一された、プレーンな雰囲気。
キッチン
白で統一したシンプルなキッチン。
子供部屋から本棚を見る
2階子供部屋の窓から、吹き抜けの本棚を見る。
本棚はA4サイズに寸法を合わせて造作。
ずらりと並んだ書籍はインテリアのポイントとなっている。
2階廊下
吹き抜けに面した2階廊下。
本棚の裏には家族共用のクローゼットがあり、主寝室と子供室どちらからも利用できるようになっている。
クローゼット
2階廊下の本棚裏にあるウォークインクローゼット。
家族3人分の衣服をここに収納することができる。
子供部屋
2階子供部屋の内窓はリビングと繋がっており、家族の気配を感じることができる。
将来子供が増えた場合は、部屋の真ん中の引き戸で2部屋に分割できる。
ロフト収納
子供部屋の上部にはロフトがあり、収納として利用できる。
上部には天窓をつけて有効利用。
パウダールーム
本棚のある2階廊下の奥に水回りが。
水回りはクローゼットと一直線に続いており、便利な動線。
バスルーム
防水性を考慮してハーフユニットバスを採用。
窓は高い位置に設けてプライバシーを確保。
玄関
玄関には、帰宅してすぐに手洗いができるよう洗面ボウルを設けた。
玄関
玄関扉はすりガラスにし、プライバシーは守りながら光を得た。