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上大野の家
敷地の周辺は住宅などに囲まれています。また、十分な広さの庭や、隣地からの距離の確保が難しい条件でした。その為、窓はプライバシーを確保し、光と風を取り込む事が出来るよう配置しています。
外形は、切妻のシンプルな形状です。内部はワンルーム空間です。其処に、コアとなるボックスを2 つ、配置しています。コアの中には、キッチン、浴室、洗面、寝室、子供部屋などがあります。そのコアの隙間にリビングと階段を配置し、変化のある空間を創り出しています。
data
・所在地:兵庫県姫路市
・用途:住宅
・設計、監理期間:2013年10月~2014年8月
・規模、構造:
①延べ面積:103.53㎡
②木造2階建て
・担当:川添純一郎建築設計事務所 植村 卓也
・構造設計:ルート構造設計事務所
・設備設計:サンキエンジニアリングサービス㈱
・施工:㈱ハウスインフォ
リビング
切妻の1ルームの中に2つの箱を配置しています。
リビングはその隙間に出来た空間です
空間に変化を感じます。
外観
北面外観・・・シンプルな切妻の形状です。外壁は左官コテで、粗く仕上げています。
玄関から階段ホールを見たところ
玄関の床は墨入りモルタル、壁はラワン、天井は木毛セメント板とし、素材感を強く出しています。
キッチンからリビングを見たところ
ペンダントの照明器具は、壁から持ち出した黒皮鉄のパイプに下げられています。
隣家が見え難く、光と風を通すよう窓を配置しています。
リビング・ダイニング
LDK・・・床はナラ材のヘリンボーンです。
ダイニングテーブルは天板:ナラ材、脚部分:黒皮鉄でデザインしました。
キッチン
キッチンは天板:ステンレス、袖壁:コンクリート打ち放しの製作品です。
洗面・脱衣室
モザイクタイルを貼った天板に、実験用のシンクを埋め込んでいます。
階段ホール
箱と箱の隙間に階段は向かいます。
2階の廊下
箱と箱の隙間の先に空間が広がります。
寝室
切妻の屋根形状に合わせた天井形状です。
中2階の各室を分ける間仕切壁は上部を開放し、家の一体感と広がりを感じるようデザインしました。
家の中の窓
室内の壁にも窓があり、内部に空間の奥行きを感じます。
外観夜景
壁のブラケット照明がアクセントとなっています。