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家族の未来を描き込んだジグザグの家
お子様が生まれたのをきっかけに、教育環境が充実した地域で暮らそうと決意した建て主。
近くに幼稚園から高校までが整った文教地区に、約40坪の土地を得た。
敷地は、東西で角度の異なる変形土地。
そこで、敷地の形状に沿って、東の境界線と西の境界線それぞれに平行になった2つ棟を設け、玄関や廊下で2棟を繋ぐプランを提案。
建物を上から見るとジグザグに見え、全面道路側から見ると、外観に凹凸が生まれ表情豊かに見える。
ジグザグの外観は奇抜で複雑そうに見えるが、主な居室は四角形で構成してるため生活空間には落ち着きがある。
内部に広がるのは、一体感のある空間。
西側の棟の1階にLDKを、東側の棟の1階には水回りと和室を配し、2階の個室を吹き抜けの廊下で繋いだ。
1階の各居室は南側の中庭に面しており、視線や光、風が抜ける開放的な空間となっている。
家族の居場所がありつつも、互いの気配を感じられる住まいとなった。
できるだけ家族で過ごす時間を多くとりたいという建て主の要望から、2階の子供室はデスクとベッドだけが置けるほどの小さな部屋に。
建て主が願うこれからの家族のあり方を写し込んだ、繋がりを感じられる住まいが完成した。
北側外観
上方から見下ろした外観。
建物がジグザグになっているのが分かる。
玄関の前には木の格子を設け、道路からの視線を程よく遮る。
ガルバリウム鋼板の外壁と木、素材のコントラストが面白い。
外観
外壁にはガルバリウム鋼板を使用。
屋根に用いる「縦ハゼ葺き」という手法で張り、シャープな印象に仕上げた。
玄関ホールから中庭を見る
玄関を開けると正面に中庭が見える。
玄関ホールは東西2つの棟を繋ぐとともに、吹き抜けで個室のある2階とも繋がっている。
LDK
1階西側に位置するLDK。
ジグザグの外観から内部も複雑そうに思われるが、居室は四角形で構成しており、シンプルで落ち着いた印象の空間となっている。
大勢で集まれるよう、ダイニングテーブルは掘りごたつ式に。
壁は左官職人である奥様のお父様が塗った。
Zigzag
1階は玄関、西側の棟にあるリビング、東側の棟にある和室全てが中庭に面しており、空間に一体感がある。
ジグザグの形状によって、家族が繋がりつつも居場所を持つ、程よい距離感の住まいを実現した。