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シンプルでコンパクトな都心の住まい

シンプルでコンパクトな都心の住まい

天井や壁に用いた曲線形、あえて上部をつなげた間仕切り壁、壁から天井まで一体となった厚みのある左官のテクスチャー、これらのエレメントが組み合わさり、障子窓からのやわらかい光が、はっとするような陰翳のグラデーションを生み出す空間になりました。

53㎡というコンパクトな面積ながら、曲線によってシームレスで繋がる壁と天井に、間仕切壁の上部から回り込む光が、空間に奥行きをあたえています。
一面バルコニーの住戸のため一方向のみからの採光ですが、室内に充ちる光の表情はとても豊かで、意図しなかったたくさんの景色や発見があり、見ていて飽きません。

マンション共用部となる窓には手を加えられず既存のままですが、開口を設計できる新築案件以上に光や風景がデザインされるという逆説的な結果は、今後にインスピレーションを与えるような新たな発見でもありました。

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ラフでクールなマンションリノベーション

バルコニー側を見る

都心に建つ築38年のマンションをリノベーション。 建て主が単身で住む部屋として、また、将来賃貸として運用することも視野に入れてリノベーションを進めた。 仕事も遊びも楽しめる超都心エリアの中で購入を決めたのは、傾斜制限によって壁一面が斜めになった約59㎡の部屋。 既存の間仕切りは取り払い、バス、トイレ、キッチンといった水回りを壁側に寄せた。 残ったスペースをワンルームにすることで、開放的な住空間が実現。 ワンルームの一角にはベッドスペースを設け、可動式の収納棚を造作することで空間を緩やかに、フレキシブルに仕切ることができる。 内装はラフでエッジの効いた仕上げに。 壁や天井の一部には蔦が絡まるような模様をつけ、アクセントになっている。 個性的な住まいとなったが、将来賃貸にする場合も自分と同じ感性の人に気に入ってもらえればと建て主は話す。 男の独り住まいらしい、辛口でカッコイイ部屋が完成した。

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