moon at.
- 住所:
- 徳島県 徳島市川内町小松東75-15
- 会社URL:
- http://moonat.jp/
- ブログ:
- http://moonat.exblog.jp/
moon at.
徳島県
建築家
電話:088-677-3001
徳島の海の近くのアトリエで建築のことを考えています。
波が良いときはちょっと息抜きに海の上でボードにまたがって建築のことを考えています。座右の銘は「ピュアなインプット無きところにはクリエイティブなアウトプット無し」
小屋と母屋をアトリウムで繋いだリフォーム住宅
今回の計画は、大正初期から昭和中期にかけて建てられた、築100年オーバーのリフォームだった。
木造伝統工法の「牛小屋」、両親が暮らす「母屋」、そして賃貸長屋が露地を介して建っていた。
この3つの建物を繋ぐ「露地」を重視した施主は、建物内に露地を引き込むことによってこの3つの「箱」をひとつの「集合体」として繋ぐことに。
リビングルームとなった元「牛小屋」、賃貸長屋棟はダイニングキッチン、2階は寝室とクローゼットとした。古き伝統の土壁や漆喰は出来る限り復旧し、足りない素材は現在のものを使用している。
露地部分を木造平屋として増築しひとつになった建物は、露地を介して視線が程よく抜けて繋がる。露地の床はマットブラックの600角磁器質タイル張り。ポーチから浴室まで直線に張り上げることで、外部と内部の曖昧さを造り出し、露地の存在感を現した。
「箱」が連結する中心部の屋根葺きは透明とし、アトリウムを配して南北に繋がる空間に採光を落とし込んだ。
現在暮らす施主夫婦と両親の2組の親子にとって、このリノベーションは建物を「親子」として共存する住まいとなった。
古くからなる三つの異なる木造住宅。地域性の中で伝統的なフォルムと素材を変えないことは、緊張感を持ちながらも新鮮な、威厳のある風格の「一体化」した建物となった。
- リフォーム
- リビング
- アトリウム
- 長屋1
- 露路
- 角磁器質タイル