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投稿記事
奈良市にある大正時代に建てられた住宅のリノベーション。建物は主に借家として用いられ、何度かの増改築を経て空き家になり放置されていました。雨漏りや蟻害によって柱・梁や土壁が深刻な被害を受けており、庭に増築された水廻りと伸び放題の樹木によって鬱蒼とした状況でした。建替えも検討しましたが、3面道路後退の影響で同規模の建物が建たないことや、お施主様が町屋に住みたいという強いご希望をお持ちだったことからリノベーションを選択しました。しかし土壁を耐震補強し伝統構法で修復するためには新築を超える時間や費用が必要です。また家全体を断熱補強・高気密化すると屋内と屋外が緩やかに繋がった町屋らしい雰囲気も壊れてしまいます。そのためコンパクトな居間を家の中心に据えて現代的な工法で耐震補強・断熱補強を行ない、その周りを玄関・収納・ガレージ・縁側・トイレ・書庫・階段から成る半屋外の「透き間」で囲んだ入れ子状の間取りとすることで、コストを押さえつつ、屋内・半屋内・屋外の3つの領域が重なり響きあうような、町家の雰囲気を引き継いだ住まいを設計しました。
YYAA 山本嘉寛建築設計事務所 大阪府 建築家
- 屋根裏部屋
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NYのロフト・アパートのような、趣ある住まい
アメリカのロフト・アパルトメントを思わせる、3階建ての家。 レンガ調のタイルに映えるグリーンの窓枠や扉、窓辺の花台が風情をいっそう高めている。 内部はオールドスタイルとモダンがうまく調和した、独自の味わいを持った空間が広がる。 2階のLDKはワンルームの開放的な空間で、トップライトや多く設けられた窓からたっぷりと光が入る。 3階の居室は屋根の傾斜を利用し、屋根裏部屋のようなイメージに。 色使いにもこだわり、建て主がセレクトしたヴィンテージ感ある家具が随所にしっくりと溶け込んでいる。 洋書から飛び出してきたかのような、趣ある住まいが完成した。
パパママハウス株式会社 愛知県 工務店