ウッキー
- 住まい:
- 大阪府
- 性別:
- 男性
理想の住宅づくりの参考になるような施工写真を探しています♪
時の流れに呼応した「4つの空間」を持つ多世帯住宅
東京・調布市に建つ多世帯住宅。
時代と共に激しく変化する周辺環境と多様な住まいのあり方に対応する建物が求められた。
建蔽率40%が上限であり残りの60%は「庭」となる余白の演出がポイントとなった。
そこで専有部分である個室群を対角線上に配した。屋内外に広がる砂利や金属メッシュや磨りガラスにより、余白部分を共有部分とし、近隣との曖昧な視界のテクスチャーを図った。
敷地内には「屋内・半屋内・半屋外・屋外」と4つの異なる空間が、多様なグラデーションを生み出し、開口や空調をコントロールすることで住まいのあり方を生み出した。
また、親世代、子世代、下宿人により構成される多世帯住宅に求められた距離感をこの「余白」によって対応し、多様な住まい方を可能にした。
外観は敢えて「真新しさ」を求めることなく、時代の流れによる経年変化に重きを置いた。その土地固有の気候に応えるかのように、不均質に外観を造り上げ、自然な風化を求めるものとなった。
時の流れ、多種多様な住まいのあり方、時間の中で振る舞われる自然による変化。
この「風化」によって「4つの空間」を持つこの住宅はそれに応えている。
SUGAWARADAISUKE 東京都
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南北の個性的な2棟を植樹が繋ぐ宿場町の住まい
江戸時代は山陽道の宿場町であった一角にある、4人家族の住まい。
敷地周辺にはかつての木造家屋が点在するなど、昔ながらの面影が残っており、また敷地背後には山がたち迫っている。
そのため、前面道路の南側は周辺のスケール感を持たせ、敷地の隣に空き地があることを考え、圧迫感を街並みに持たせない、建物のヴォリューム感がテーマとなった。
拡張の可能性がある前面道路には鉄骨造である2層の棟。その奥に3層と4層の鉄筋コンクリート造の棟と配すという、分棟構成とした。
2棟それぞれの外気や通風の確保のため、全ての諸室が外気に対して有効に接し、それぞれの棟が向き合う構成に。各棟には微妙な平面と断面にズレを設け、より明るさと開放感を確保している。
主たる生活空間は2階に配した。2層棟にリビング、3層棟にダイニングを配し、トンネル状の階段室で繋ぐことで動線を確保。
またそれぞれの床レベルを微妙にずらすことで、1階から3階までの大きな視覚を内包させた。
前面道路に面するリビングには、エキスパンドメタルのファザードを設けることで視線をコントロールし、やわらかな光が木漏れ日のように採り入れるように工夫がなされた。また、2棟の間には3種の植樹を設けた。
この側面ファザードによって大きな一枚板になりがちな建物を異なる素材によって解消し、より柔軟な雰囲気をかもし出すこの住まいは、宿場町の環境に新しい趣のある表情を見せて佇むものとなった。
吉田豊建築設計事務所 広島県
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小屋と母屋をアトリウムで繋いだリフォーム住宅
今回の計画は、大正初期から昭和中期にかけて建てられた、築100年オーバーのリフォームだった。
木造伝統工法の「牛小屋」、両親が暮らす「母屋」、そして賃貸長屋が露地を介して建っていた。
この3つの建物を繋ぐ「露地」を重視した施主は、建物内に露地を引き込むことによってこの3つの「箱」をひとつの「集合体」として繋ぐことに。
リビングルームとなった元「牛小屋」、賃貸長屋棟はダイニングキッチン、2階は寝室とクローゼットとした。古き伝統の土壁や漆喰は出来る限り復旧し、足りない素材は現在のものを使用している。
露地部分を木造平屋として増築しひとつになった建物は、露地を介して視線が程よく抜けて繋がる。露地の床はマットブラックの600角磁器質タイル張り。ポーチから浴室まで直線に張り上げることで、外部と内部の曖昧さを造り出し、露地の存在感を現した。
「箱」が連結する中心部の屋根葺きは透明とし、アトリウムを配して南北に繋がる空間に採光を落とし込んだ。
現在暮らす施主夫婦と両親の2組の親子にとって、このリノベーションは建物を「親子」として共存する住まいとなった。
古くからなる三つの異なる木造住宅。地域性の中で伝統的なフォルムと素材を変えないことは、緊張感を持ちながらも新鮮な、威厳のある風格の「一体化」した建物となった。
moon at. 徳島県
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都心で”大きな屋根の大空間”をもつ「離れ」
都内の多摩川沿い、高台にある敷地。
隣人の引越しによって購入した土地は、自身の家から続く庭づくりの計画だったが、ホームパーティーをすること、人を招くことの多い施主のライフスタイルから大きな庭を持つバーベキューハウスをつくるに至った。
建物は9坪の広さである「屋内」とほぼ同じくらいの大きさの「軒」をもつ。開口部の引き込み、大きなガラス戸を開けると、内と外がつながって庭の緑が内に入り込み、大空間が生まれる。
張り出した軒は風雨にさらされて傷んでくることを考慮して、国産の4角寸と3角寸のスギが用いられている。違う形の無垢な木材を組み合わせることで、天井に陰影をもたらしつつ素朴な重厚さが残されている。
大屋根は、建物の両端に配されたコンクリート壁を鉄骨でつなぎ、スチールの柱で軒を支える。
隣に建つ母屋を木のデッキでつなぎ、母屋と離れが連続している。このバーベキューハウスはホームパーティーを行う場としての最小限の機能にとどめられ、都心での慌ただしい暮らしの中、いつでも清々しい「離れ」に身をおくことができる。
非日常的空間を味わうことのできる「都市の別荘」としての役割を担う「離れ」である。
SUWA architects + engineers 東京都
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住みながら変化を楽しむDIYの家
奥さまの実家そばに家づくりをスタートした建て主。
日曜大工や電気工作が趣味のご主人は、自ら手を加えていける家を希望した。
構造は鉄骨造りにし、DIYで手を加えられる部分は木、その他はスチールとわかりやすくデザイン。
ポリカーボネート製の外壁は、ご主人がメンテナンスを担当することになった。
足場と1階の軒を兼ねるキャットウォークを外周に設置し、大がかりな作業も可能に。
あるべきものを隠したくないという考え方に基づき、建て物の骨格や配線類はあえて現した。
玄関もガラス製の引き戸で大胆にフルオープン。
完成後は、玄関先にハンモックを設置したり、必要な場所に棚をつけたりと早速、大活躍のご主人。
家族を包む、フレキシブルでおおらかな家を楽しんでいる。
atelier cube 福岡県
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新築でも味わいがある、コンパクトな家
お子さんの入学を機に、奥さまのご実家敷地内に新築することになった建て主ご夫妻。
希望は「家事がしやすく、コンパクトであたたかみのある家」だった。
シンプルが好みのご夫妻は、延べ床面積を小さくしつつも、長く使える素材や耐震面に費用をかけることに。
天井や造作キッチンにはラワン合板を使用しても、床材やカウンターの天板には無垢材を使用。
上質な素材を使用することで、経年変化を楽しめる上に長期的にはメンテナンスの手間が少なくなる。
個室の戸を開けるとひと続きになる間取りや、ロフト、傾斜天井などの工夫で広がりのある空間を作りあげた。
ロフトやデスクスペースなど専用のスペースを設けたことで、程よくプライバシーも確保できる。
シンプルながら快適な、家族の住まいが完成した。
悠らり建築事務所 愛知県
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折り曲がりの屋根が個性的な部屋を演出する別荘
富士山中腹に建つ別荘。
南側に富士山へと続く森がある。そこで屋根を富士山方向に敬礼するような、片流れの形式にすることからこの建物の設計が始まった。その一方、冬には1~2メートルもの雪が降る立地のため、1~2週間訪れない間に北側にあるエントランスに雪が落ちて埋まってしまう。
そこで片流れの短手勾配は変えずに長手方向に屋根の形状を折り込んでいくことで、雨や雪の落とし方をデザインした。
建物は南北に貫くセンターテラスを配し、母屋と離れに割った構成。屋根をこの上部で山型に折ることによって、玄関脇に雪を落とし、入り口が雪で埋まるのを防いでいる。谷状に折れる屋根は駐車場の脇に雪をまとめて、その近くに開けられた開口部の窓から、雨の日は谷に集まって落ちる雨を眺められる。
建物内は薪ストーブを中心としたラウンジ周りのワンルーム空間が中心となっている。天井の高さの変化や、折れ曲がりの屋根が現れることによって、薪ストーブの暖気の上がる「冬の室」となるロフトスペースと、「夏の室」となる奥の小上がりとを緩やか分節している。
トレッキングや自転車が趣味という施主の好みを反映した、スロープや段差も各所に設けられ、あたかも部屋の中にもうひとつの自然を感じさせる場所となっている。南側のロフトに上がる部分は母屋と離れを細長い空間で繋ぐと共に、屋根や床の線状の変化が感じられる仕組みだ。
原始的な「片流れ屋根」に、折り込むという操作を加えることによって、ありそうで見たことのない、古くて新しい建物のあり方を実現させた住まいとなった。
富永大毅建築都市計画事務所 東京都
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パノラマを楽しむ高台の家
高台にある傾斜地を最大限にいかし、景色を楽しめる住宅が建て主の希望。
眺望を最大限に取り入れるため、2階に開放的なLDKを配したデザインに決定した。
2階はLDKと和室を連続して配置し、どの部屋からも景色を楽しめるように。
リビングの窓は南から西へ大きく開き、テラスと水盤が室内からの視線を広げる。
南だけでなく西にも開口部を広げたことで、夕日も楽しめるようにした。
1階は上階とは対照的に、個室や水周りを集めたプライベートなフロア。
床のタイルも暗い色にし、落ち着ける空間に仕上げた。
マニエラ建築設計事務所 兵庫県
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リノベーションでつくる、居心地の良い家
長年住んだ賃貸住宅を、オーナーから買い取りリノベーションした建て主ご夫妻。
居住経験をフィードバックし、好みの間取りを追求した。
建築関係の仕事に携わる建て主ご夫妻がこだわったのは、余計な仕上げが必要な素材を使わないこと。
壁材には個性的な木目が特徴のラーチ合板を使用、天井にはコンクリート躯体を現した。
ホームパーティーを開くのが好きなご夫妻のライフスタイルに合わせ、キッチンを中心にレイアウト。
調理しながら、家族やゲストと会話ができる長いカウンターを採用した。
集合住宅なので変更できない共用部のサッシは、木製建具の内窓を追加し、断熱性を高めた。
限られた面積でも、素材やインテリアにこだわることで快適な空間を演出することができる。
小さくても心地よい、木の香りの家が完成した。
吉田周一郎建築設計 東京都
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リノベーションで光と風を手に入れた家
お子さんの小学校入学を機に新居を探していた建て主ご夫妻。
知り合いから紹介された閑静な住宅街にある土地には、古い家が建っていた。
建て替えも考えたが、費用の面からリノベーションを選択。
古い家に光と風を取り込み、生まれかわらせた。
細かく区切られていた1階の間取りは一新し、ひと続きの空間に。
2階は配置を変えず、1階に明かりを届けるすのこ廊下を設けた。
壁の漆喰をご主人が塗るなど、コストダウンと同時に楽しみながらの家づくり。
明るく風通しが良い家、木を使った内装などご夫妻の要望を取り入れつつシンプルな家が完成した。
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